スカパー!公認番組ガイド誌『月刊スカパー!』(ぴあ株式会社発行)では、毎月旬なゲスト選手が語る「鈴木健.txtの場外乱闘」が連載されています。現在発売中の2026年7月号では、第144回(本誌ナンバリング)ゲストとしてスターダム・羽南(はなん)選手が登場。誌面では惜しくも載せられなかった部分を含めて大公開!!
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異文化、大好き!
ハードコアマッチを
一度はやってみたい
羽南(スターダム)

強さを見せつけるスタイルで
なくとも勝ち続けるチャンピオン
4.26横浜アリーナで宿願だったワンダー・オブ・スターダムのベルトを獲得してから1ヵ月弱が経った今(取材時は初防衛戦前)の感触はどんなものですか。
羽南 今はまだ、防衛戦もしてないのでチャンピオンという実感があまりなくて、ベルトを持って入場しているぐらいの感覚です。初防衛戦でリングに上がった時にそういう気持ちになれるんだろうなとは思っているんですけど、相手がビー・プレストリーという自分がずっと潰されている先輩で結局、私がチャンピオンのはずなのにあまり変わっていないような雰囲気でここまで来ちゃっているので、よけいにチャンピオンっていう実感が得られていないんだと思うんです。
以前にほかのベルトは巻いてチャンピオンを経験していても、そういうものなんですね。
羽南 先週、別のタイトルマッチがあって、その時に白いベルト(ワンダー王座)を獲った小波に負けているんですよ(5.17後楽園のアーティスト王座戦。〇小波&吏南&フキゲンです★ vs羽南●&飯田沙耶&向後桃)。なので、環境が変わりきれていない感が自分の中ですごくあって。
周りの見方は白いベルトを獲ったことで変わったと感じていますか。
羽南 そこはあります。ベルトを獲って1週間後ぐらいにサイン会があったんですけど、私の列が一番並んでいるんじゃないかっていうぐらい来ていただいて、ファンの方に「白いベルトは、羽南が一番似合っているよ」ということをいっぱい言っていただけたので、今までとは違う見られ方をしているなと思いました。実感はまだなくても、ずっと追い求めていたものを手にすることができた達成感はすごく味わえました。横浜アリーナという大きい会場で獲れたのも含めて、満足度は高いものだと思っています。
追い続けてきたタイトルを獲得したことで、プロレスに向き合う上での姿勢に関して変化は生じていますか。
羽南 変わったことといえば、ほかの団体のシングルマッチを見たいなと思うようになりましたね。あとは過去の白いベルトのチャンピオンの闘いも見る時間が増えましたし…ああ、そういうのがもしかすると自覚になるんですかね。これまでの自分と違う部分、今までのチャンピオンとも違う部分も出したいと思って、そのためには過去のチャンピオンの闘い方も知っておかないといけないじゃないですか。
これまでのチャンピオンにはなかった自分なりの見せ方というのは、今の時点ではどのようなイメージが浮かんでいますか。
羽南 はい、チャンピオンってすごく強くて、強さの象徴というイメージが普通はあると思うんですけど、私は強さを見せつけるというスタイルではないので、そうではないけれどもチャンピオンとして勝ち続けるような闘い方を私なりに見つけていけたらなと思っている段階で、まだ明確にはこれだ!とはなっていないですね。
ご自身は強さをウリにするタイプではないと。
羽南 もちろんプロレスラーは強さも大切ですけど、相手のいいところを輝かせた上で自分が勝つというスタイルでやっていきたいと今は思います。
そうした志向は誰かの影響を受けてのものなんですか。
羽南 私がフューチャー・オブ・スターダムのチャンピオンになった時、ある先輩に言っていただいたのが「羽南は強さを見せるというより相手の気持ちをくみ取るのがうまいから、相手の持ち味を引き出した上で勝てば違うチャンピオンの見せ方ができるんじゃない?」という言葉だったんです。
そのスタイルを実践するには、相手の技を受けて耐え抜いた上で反撃し、勝たなければならないわけですから、自分の耐久力に自信がないとできないことです。
羽南 そこはこの1年ぐらい、ずっとH.A.T.E.と闘ってきてさんざんやられてきたので、耐久性はほかの人よりもあると思っています。
やられまくったことで、逆に自分の持ち味にできているという。
羽南 そうなんです。でも、そういうスタイルをやっている先輩は今いないので、自分自身で考えて、実際にやって築いていくしかないんですよね。
ワンダー王座を獲ったらSTARSのリーダーだと自分で名乗ると言っていましたよね。
羽南 はい、リーダーです(ニッコリ)。
リーダーとしての所信表明をお願いします。
羽南 これまではユニットの象徴とされているアーティスト・オブ・スターダムを獲ることが一つの目標だったんですけど獲れなかったので、今はメンバーの増員を一番に考えています。
戦力強化。それは自分で動いて声をかけるつもりですか。
羽南 はい。これまではアーティスト王座を私たちが獲ったら入りたいって言ってくれる人がいるんじゃないかと思っていたんですけど、獲れなかったのでこっちから声をかけようってなっています。
意中の選手は頭の中にある?
羽南 ええ。でも今は言いません。1人じゃないです。
このインタビューが公開される頃には明らかになっているかもしれないですね。
羽南 STARSは今、欠場者が2人いてリングに上がっているのが2人しかいない状況なんです。でもやっぱり、STARSでスターダムの中心のユニットになりたいですし、スターダムといったらSTARSと名前があがるような団体の象徴的ユニットになっていきたいと思っています。
STARSのリーダーでも一番年下。
自分でその壁を破っていかなければ
プロレスは個人競技であると同時に、ユニットとして何かを成し遂げるというものもありますが、羽南選手はユニットならではのよさや価値観はどういうところに置いていますか。
羽南 仲のよさはどこにも負けていないと思っていて。その仲がいいっていうのは普段も遊ぶとかそういうのではなく、試合をやる時の価値観が同じなんです。それで作戦を立てやすいというところは私たちの強みだと思っていますし、あとは先輩後輩関係なくアドバイスを言い合えるところも強みです。このタイミングだったらこの技だなとか、同じ発想をするんですよね。普段からそれほど一緒に行動をしなくても、リングに上がると熱量が一緒。そこでつながっているんです。普段の会話でもほとんどがプロレスの話で、次の試合はこれをやろうよとか、反省点を生かして練習ではこういうことをやってみようって案を出し合っています。
そういうコミュニケーションの中で「この人はこういう考え方をするのか」と新たな発見があったことはありますか。
羽南 それを言ったら飯田ちゃんですね。同じユニットになるまでは、ちゃんと意見があることをまったく知らなかったんです。最初は何も言ってくれなかったのが、今では影のリーダーみたいな感じで引っ張ってくれていますし、下の子にも自分から積極的に教えて練習もついてあげている。飯田ちゃんの行動力に驚かされることが多いですね。
影のリーダーに対し、表のリーダーの役割は?
羽南 私は明るさが一番の強みだと思っているので、STARSといったら明るいっていうイメージをまずつけて、ちゃんと表で引っ張っていける存在になりたいです。
もともとリーダーシップはある方だったんですか。
羽南 長女っていうだけです。一応(妹を引っ張って)ここまでやってきました。学校でも学級委員になるとかはなかったんですけど、友達は多かった方だと思っています。グループ活動は得意だったって言える程度ですかね。
その中で、率先して「こうしていこうよ!」と言っていた?
羽南 はい。
じゃあリーダー、合っていますね。
羽南 (気まずそうに)はい…。
あれ?
羽南 それは同級生だったんで遠慮なく言えたんですけど、STARSの中では私が一番年下なので、そこがまだ難しいところではあるんです。
でもメンバーの中では、もうリーダーと認められているんですよね。
羽南 ええ。だからこそ、私が自分でその壁を破っていかないとなって思っています。そこは周りではなく、自分が頑張れるかどうかという部分ですよね。
ほかのユニットはどう映っていますか。
羽南 去年の9月から1月にかけて欠場していた期間、会場に足を運んで客席から試合を見ることを何回かしたんですけど、その中で一番輝いていると思ったのがMi Vida Locaだったんです。ユニットとしてのまとまり感がすごいのと、全員が楽しそうに試合しているのに引き込まれました。今の私たちは逆に余裕がないというか、闘うのに必死で。連係をうまく決めたいとか、練習していてもこのタイミングで入るということをみんなが意識していて、頑張りすぎて必死になっちゃっているんです。余裕を持てないということは、まだ練習が足りていないんだと思います。本当は、その余裕を一番持っていたのがビーだったんですよね。一番必要なピースが抜けてしまっただけに、その穴は大きかった。
話をお聞きしていると、リーダーになったことでより物事を客観的に見る必要が出てきたようですね。
羽南 そこに関しては以前から変わっていないですね。去年から自分の試合もしつつ、1試合目に出る子の試合も絶対見ていますし、セコンドもつけるならいくというところは変わってないので、大丈夫かなとは思っています。
過去のインタビューで、最初にワンダーのベルトに挑戦したあともほしいと思いつつずっと挑戦しなかった。それは、他の選手たちのタイトルマッチを見て自分は及ばないと思ったから、2度目の挑戦まで時間がかかってしまったと。それを聞いて、実に自分を俯瞰で見られる方なんだと思ったんです。
羽南 人生としてはハチャメチャなんですけどそれは置いといて、レスラーとしては客観的に試合を見られるようにならないと、自分のできない点がわからなくなっちゃいそうなので、そこは意識しています。あの時も、試合のクオリティーやお客さんの熱量が凄すぎて、私にこれができるのだろうか?と本心で思っちゃって。でも今年、シンデレラトーナメントで優勝したことで今ならいけると、これも本気で思えたんです。シングルで勝ち上がっていかないと優勝できないトーナメントで、ちゃんと自分の手で勝って実績を残せた。自信をつけるとしたら、実績で自分自身を納得させるしかないんだと思うんです。それに、2年前は優勝することがゴールだったのに対し、今回は白いベルトに挑戦して獲ることがゴールだったので、優勝したところで落ち着くことなくそのままいけたのが一番大きかったと思います。前回はそれまで1回戦を勝ち上がったことがなかったのが、1回戦に勝ち2回戦も勝ち…これ、優勝できるのかな?って思う中で本当にできた感じだったのに対し、今年は絶対優勝しかないと思ってその先を見ていました。
トーナメントに優勝したあと、小波選手の黒スプレーを浴びせられたじゃないですか。あれ、ドレスの方はちゃんと落ちたんですか。
羽南 クリーニング出したんですけど、グレーになって残っています。完ぺきにはもう落ちないですね。でも、あのあと考えたんですけど、優勝しただけじゃあそこまでたくさんの人に見てもらえなかったかもしれない。スプレーでやられたことによって、普段は見てなくて見た方もいたと思うんです。実際、初めて優勝した時は(週刊プロレスの)表紙にはなれなかったですから。今回、表紙になれたのは自分の力だ!って言いたいんですけど、あのスプレーの話題もあったからなのかなとも思っているので…まあ、よかったということにしておきます。
ポジティブですねえ。親御さんは顔が真っ黒けの表紙を見てどう思ったのか。
羽南 お婆ちゃんは泣いていました。「あれはヒドいよ!」って。
トーナメントで当たった選手の中で、特に強く印象に残った相手はいましたか。
羽南 伊藤麻希ですね。それこそいつも楽しそうに試合しているイメージがあったのがあの日は一切笑顔なしで、お客さんに対してもレスポンスを求めることもなく、ただただ自分と相手との試合に集中している伊藤麻希は初めてだったし、スターダムでそういう試合をやったのもおそらく初めてだったと思うんで。その初めての伊藤麻希に圧倒されすぎて、勝ちはしたんですけどこれはもう一回やらなければって思いました。
伊藤選手は、これまでのスターダムとは違う文化を持っている人間じゃないですか。異文化と絡むことはお好きですか。それともスターダムの価値を守りたいと思うタイプですか。
羽南 異文化、大好きです! その試合もやっている時は楽しかったですし、デビュー当時の自分はけっこう海外の選手とのシングルマッチが多くて、それも楽しめていました。だからスターダムとは違ったカラーと交わるのは性に合っているとは思います。
フワちゃん選手もそうですよね。
羽南 フワちゃんは試合で絡んだことがないですけど、いつかはやってみたいです。今はまだ、遠いところにいる感覚ですけど。
ベルトを持ったことで、そういった面での可能性は広がるんじゃないでしょうか。経験していないことを楽しめる姿勢は、武器の一つだと思います。今までのスターダムで実現していないことで、私ならこういうことをやりたいと思うことってありますか。
羽南 人生において一度だけでいいので、ハードコアマッチをやってみたいです。
まだやったことがないんですね。
羽南 今はできないです。今の私じゃ楽しめないんだと思います。もっと経験を積んで、スターダムのプロレスを知り尽くしてから次にいきたいっていう中でのハードコアです。
なにゆえハードコアマッチなんでしょう。
羽南 横浜アリーナで舞華&HANAKO vs鈴季すず&山下りなっていうハードコアマッチがあったじゃないですか。あの試合の舞華がすっごく楽しそうで、いいなって思ったんです。血を流しながら、なんでそんな顔ができるんだろうっていうぐらいに楽しそうな顔をして。
同じように、やったら血だるまになる可能性大です。
羽南 大丈夫です!
何年後ぐらいにやれますかね。
羽南 30歳になる手前として…9年後。
新日本プロレス=棚橋弘至さん
ぐらいわかりやすいエースになる
ワンダーのベルトを獲ったことで団体の主軸としてだけでなく、日本の女子プロレスを代表する立場の一人になりました。このジャンルに関する自分なりの展望はどんなものを抱いていますか。
羽南 日本のプロレスが一番面白いと思う中で、女子プロレスがその中でも一番感情が入りやすいと思っていて。男子以上に感情そのものが注目されるのが、私の中の女子プロレスなんです。その点でもっと女子プロレスというものが凄くなっていくと思っています。
感情は上限がないですからね。
羽南 私は女子のプロレスがすごく好きなんですけど、好きと思うこと自体が感情じゃないですか。そこを前面的なものとして見られる分、可能性に限界はないと思っています。
上谷沙弥選手は世間に届く存在となりました。他のスターダムの選手も同じところまでいけると思っていますか。
羽南 いけます。自分ももちろん、いきたいですし。
自分の名前が世間にまで届いたら、どんなことをしたいですか。
羽南 有名になったら、知り合いに自慢したいです。
そこはけっこうミニマムなんですね。
羽南 その知り合いというのは、私が学生の頃から知っている人たちのことで、プロレスと学校を並行して、プロレスの練習で眠すぎて授業中は勉強できないけど、プロレスだけは頑張りたいってずっと続ける中で、宿題を教えてくれたりたまには答えを写させてくれたり(小声に)、すごく協力してくれた友達なんです。だからその子たちに、ここまでなったよって自慢したら喜んでくれると思うんで。
お父様がプロレスファンだったと聞いていますが、見るきっかけはそんなお父さんを見て自分から見ようと思ったのか、それともお父さんから見るように言われたのかどちらだったんですか。
羽南 家でサムライTVに入っていたので、テレビをつけたらプロレスが映っているような環境ではあったんです。でもその時は、すごいなあって思うぐらいで自分がやりたいとは思っていなかった。記憶に残っている限りで最初に見たのは(紫雷)イオさん(現イヨ・スカイ=WWE)と木村響子さんの赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム戦)だったと思います。
2013年8月17日(後楽園ホール)ですから、9歳の時になりますね。
羽南 その試合が、ユニット総出でいろんな選手が出てきた展開だったんです。それを見て「チームっていいなあ」と思うぐらいで。それで初めて生観戦に連れていってもらったのも、たまたまその日にやっていたスターダムだったんですけど(2014年9月23日、後楽園)、テレビで見るのと何が違うと思ったかというと、音だったんです。打撃の入った音、受け身の音にビックリしました。それで、妹の妃南がプロレスをやりたいって言い出して、まだちっちゃかったから、じゃあ吏南も含めてみんなでやりなよってなったんです。
それは誰が言ったんですか。
羽南 パパ。私は練習だったらいってみようかなという感じで始めました。
自発的にやりたいと思ったわけではなかったと。
羽南 習い事の延長線みたいなものです。妃南がいくから姉妹3人で同じことを習いにいくような感じでした。
でも、実際にやってみたら楽しいと思えたんですよね。
羽南 そうでした。ドロップキックができるようになったー!とか、そういうちっちゃいことなんですけど、テレビで見ていてこういう技ができたらカッコいいなと思っていたことがだんだんできるようになっていくのが嬉しかったんですね。
その前に、お父様が柔道の指導者だったので小学1年生の時点でやっていたんですよね。それとは違う感覚でしたか。
羽南 はい。柔道の方は、最後の方はもう嫌だなと思いながらやっていたんですけど、プロレスは嫌だと思ったことがなくて、ずっと楽しい気持ちだったので続けたいなと思いました。
その小学4年生の時点で、プロレスラーになりたいと思ったんですか。
羽南 入った時はデビューってできるものなのかなあという気持ちで入ったんですけど、私たちのあとに琉悪夏、スターライト・キッドの同世代が入ってきて、負けたくない、絶対にデビューして、こいつに勝ってやろうってなりました。
小学生でそこまで強く負けたくないという意識が芽生えたと。デビューしたあとも受験などがあってリングを離れた時期があり、高校を卒業する時に仕事として続けるかどうかの選択を迎えるわけですよね。
羽南 フューチャー・オブ・スターダムのベルトを獲ったのがちょうど進路を決めるタイミングで、ここからもっと凄いチャンピオンになれるかもしれないと思って、看護士の学校にいこうとしたのはやめてプロレスを選びました。
お父様はプロレスを続けることを望んでいたんですかね。
羽南 「マジか!?」って言われました。パパはどちらかというとイケイケな感じだったんですけど「プロレスラーになったあとのことを考えたら、看護士の資格は取っておきなよ」って言われました。
親としては正しい助言です。
羽南 でも私は「今、プロレスで頑張りたいから看護学校にはいかない」って。「人生は長いんだぞ」って言われましたけど…。
習い事にいかせた時は、まさか本当にプロレスラーの道を選ぶとは思っていなかったんですかね。
羽南 どうでしょう…プロレスラーになれと言われたことはなかったですけど、通わせてくれたということは、そう思っていたのかもしれないです。本当にプロレスが好きで、大学生の頃から週刊プロレスを買っていたから私が表紙になった時にはすごく感動してくれましたけど。
結果的に親御さんがプロレスラーになることを受け入れて、自分自身も看護士の道を捨ててでもなろうと思えたんですね。
羽南 それぐらい同期に負けたくないという気持ちが強かったですし、それは吏南と妃南に対しても同じだし。今もその気持ちで続けているんだと思います。
負けたくないという思いと、先ほど話した強さだけに価値を見いだしていない姿勢という真逆の価値観が両立できているのも面白いと思います。
羽南 言われてみればそうですよね。不思議ですね。
プロレス以外で自分自身を形成するにあたって影響を受けた人はいますか。
羽南 考えたこともなかったですけど…今、思いついたのは学生の頃にハマっていたのがなにわ男子で、一つの仕事に対しても絶対に爪痕を残してモノにしてやるぞ!っていう気持ちがすごく強いグループだったんです、ジュニアの頃。それで私もこういう気持ちで頑張らないとなって思いましたし、なにわ男子みたいにキラキラしたいと思っていたら最近はキラキラしているって言ってもらえるようになったので…こういうのでいいですか?
いやいや、いいと思います。同性だとどうでしょう。
羽南 最近はHANAが好きで、何度でも立ち上がって挑戦する姿を見習っています。
ポジティブな行動ができる人たちに影響を受けるんですね。
羽南 はい。私もポジティブなものを表現したいです。その上で、誰からも「エース」と呼ばれるようになりたい。新日本プロレス=棚橋弘至さんぐらいにわかりやすいエース。
そのためには何が必要だと思いますか。
羽南 地位ですね。チャンピオンとしてもそうですし、ベルトを持っていなくてもチャンピオンと同じぐらいの存在感がある選手…ベルトがあってもなくても、ちゃんと自分というものの価値がある選手がエースと呼ばれるようになるんだと思います。私はまだ、その地位には至っていないので。
ビー・プレストリー選手との防衛戦を前にお聞きしますが、ベルトを持っているタイミングだからこそシングルでやっておきたい相手はいますか。
羽南 (即答で)飯田ちゃんです。最近、シングルではやっていなかったので、このタイミングでやれたらいいと思っています(6.20代々木で実現し、防衛に成功)。
わかりました。それでは最後に…サムライTVのスターダム担当ディレクター・村山ペンギンさんから質問を承っておりまして。「コスチュームにこだわりはありますか?」とのことです。
羽南 カッコよく見せたいというのがあるので、パッと見た瞬間に逆三角形だってわかるデザインにしています。STARSのメンバーは全員ジムが大好きで、その影響も受けています。わからないことがあったら飯田ちゃんに相談していますし。
日々の食事も気を遣っているんでしょうね。
羽南 自炊が増えたのと、揚げ物はできるだけ食べないようにしているぐらいですね。鶏のササミか胸肉は入れて、あとはご飯と味噌汁で心が満たされます。だから揚げ物を食べたいとはならないんですよ。自炊、大好き!
